レビュー

ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(A Street Cat Named Bob)

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ボブという名の猫 幸せのハイタッチのポスターキット ♤ 3.0 ★★★
アイラ ♡ 3.0 ★★★

世界的ベストセラーとなったノンフィクション『ボブという名のストリート・キャット』を、『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』のロジャー・スポティスウッド監督が映画化。薬物依存からの更生をめざすストリートミュージシャンのジェームズ。家族からも見放され、ホームレス同然のどん底生活を送っていたある日、一匹の野良猫ボブと出会ったことから再生への道が開かれていく。猫のボブ役として本物のボブが出演している。

 

言いたい放題

キット♤ 実話ベースの動物もの。舞台はロンドン。ジェームズ・ボーエンという薬物依存からの脱却に苦しむストリート・ミュージシャンが、たまたま拾った茶トラの猫・ボブとの共同生活を通じて立ち直っていくという話。コヴェント・ガーデンあたりで一人ギターを弾いて歌ってもたいした稼ぎにはならなかったのが、ボブを肩に乗せて歌うようになった途端、Youtubeにも紹介されて人気急上昇。そこに注目した編集者の誘いで出した本が売れ、ついにはストリート・パフォーマーを卒業する。

アイラ♡ 脇役などに多少の物語性を与えてるけど、基本的にはまぁそれだけのお話。猫がいて成り立ってるいたって凡庸なお話ではあるのやけど、この猫がずいぶん可愛くて賢いので、猫好き・動物好きさんは喜んで観に行く。大ヒットはななくても、ある程度の興行成績は見込めるってことやね。

♤ 動物ものとしてのポイントはしっかり押さえてあるからな。ハイタッチしてくれたり、薬を飲むのをいやがるとこなんか、猫好きのツボではある。

♡ 茶トラって英語ではGingerっていうのね。生姜色ってことやね。猫に演技させるのは相当難しいやろにと思ったら、やっぱり複数匹を使ってるようで、肩乗り専門、ハイタッチ専門、横顔専門とか、きっといろいろ担当があるんやわ(笑)

♤ うち1匹が原作者ジェームズ・ボーエンの飼い猫ボブで、エンドロールにも“Himself”とクレジットされていた。猫が出てくる作品では、かなり古いけどポール・マザースキー監督の『ハリーとトント』(1974)」を思い出す。主人公の老人ハリーが猫のトントの首輪に紐をつけて、犬の散歩みたいに街を歩くシーンがあった。このときもトント役の猫を数匹用意して、機嫌のいい子を使ったとプロダクション・ノートにあったのを記憶してる。

♡ 薬物依存は古くて新しい社会問題なので、いまさらという感じは否めないものの、薬物に手を出すことの危険性や更生の難しさを訴えることもテーマのひとつではあるのやろね。仲良くなった隣人女性は薬物で兄を亡くしたトラウマを抱えているという設定やし、更生を決意したジェームズにも、薬を抜く壮絶な日々が待っていることが描かれる。これ以上やると説教臭くなるギリギリのところかな。

♤ ジェームズの更生を指導するソーシャルワーカー役に、TVドラマ『ダウントン・アビー』でメイドのアンナを演じていたジョアン・フロガット。

♡ 『ダウントン』ではゴールデングローブ賞を受賞してる実力派。派手さはないけど、冷静沈着さを演じるにはぴったりな俳優さんやね。

♤ ぜんぜん関係ないけど、原題の『A Street Cat Named Bob』って、『欲望という名の電車(A Street Car Named Desire)』を意識したものなんかな。だったら、拾った時にBobとセずに、Desireにしておけばよかったのに・・・。

♡ しょもな(-_-;) それより、いつかボブがいなくなってもジェームズはやっていけるんやろかということだけがひたすら気になるけど。

 

 

予告編

スタッフ

監督 ロジャー・スポティスウッド
原作 ジェームズ・ボーウェン
脚本 ティム・ジョン
マリア・ネイション

 

キャスト

ルーク・トレッダウェイ ジェームズ・ボーエン
ルタ・ゲドミンタス ベティ
ジョアンヌ・フロガット ヴァル
アンソニー・ヘッド ジャック・ボーエン
キャロライン・グッドオール メアリー
ダレン・エバンス バズ

 

レクタングル336

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