おすすめ度
キット ♤ 2.0 ★★
アイラ ♡ 2.0 ★★
拳銃とカンフーを合体させた”ガンフー”アクションでヒットした『ジョン・ウィック』のシリーズ第2作め。伝説の元殺し屋ジョン・ウィックをキアヌ・リーブスが演じる。前作のエンディングから5日後、平穏な生活に戻ろうとするジョンのもとにイタリアンマフィアのサンティーノからの殺しの話がもたらさせる。依頼を断ったがために自宅を爆破されたジョンは、サンティーノへの復讐を開始するが・・・。前作に引き続き、監督にはチャド・スタエルスキ。『マトリックス』シリーズのローレンス・フィッシュバーンが独自の組織を束ねるキング役で登場する。
言いたい放題
アイラ♡ 映画は娯楽と割り切れば、それはそれで集客力はあったりするジャンルの作品なんでしょうけれどね・・・。
キット♤ キアヌ・リーブスは『マトリックス』シリーズのネオ役で記憶に残る俳優ではあるけど、おそらく名優と呼ばれることはないだろうし、主だった賞を取るような気配も全くない。そんな俳優としての”名誉”に一瞥をくれることもなく、ひたすら自分の好きな映画で好きな役を演っているのも立派といえば立派か。
♡ とはいえ『マトリックス』を超えることは二度となさそう。キアヌの精悍なカッコよさはあれがピークやったと思うし、『マトリックス』は当時としては斬新な要素が組み合わさって成功した作品であって、キアヌの力量ってわけではなかったし。
♤ で、本作。続編ができるくらいやからそんなに悪くはないだろうと観に行ったら、なんとも荒っぽいなぁ。前作を観てないから比較はできないけど、ジョン・ウィックは伝説の殺し屋で、裏社会のしがらみや復讐やらでただ殺しまくるだけの話なんやな。勘定していないけど、ざっと100人くらいは殺したんちゃう? ほとんどは下っ端のボディーガードや殺し屋で、ジョンを狙って返り討ちに合うだけ。延々と殺し続けるのでそのうち飽きてくる。
♡ ただぱんぱん撃っていくだけやもんね。壁や柱に弾がめり込む破壊的な場面も『マトリックス』ではシュールさがあったけど、こちらは足元にも及ばない。あまりに弾を消費するので、ご丁寧に何度も銃弾装填場面を入れてくてるけど、その手つきのまぁ遅いこと(笑) カンフーか柔術か知らんけど、身体のキレも悪い悪い~。
♤ そもそも伝説の殺し屋なら、無用の殺しはやらない。最小の犠牲で目的を果たすのが身上やろに、どんどん敵の多い方へ行くし、潜入できずに見つかるし、素人か! 一本背負いやら飛行機投げやら素手で戦うところもあるけど、素手のときは相手も素手しか使わない(お約束とはいえ)。下っ端の100人は人格のない虫けらのように殺されていくのに、ボスキャラクラスの数人は、ジョンにやっつけられても何故か命は落とさない。まあ、そういうところを突っ込む映画ではないと思うけどな。
♡ もう若くないとはいえ、アクションものをうたう以上はアクションのキレのよさだけは追求してほしいなぁ。見たところあまりスタントや吹き替えは使っていなさそうで、そこは誉めたげてもいいけど、これがトム・クルーズなら年齢相応なりにも渋カッコよく見せることにこだわってくれるでしょう。
♤ キレやスピードの点ではほんまに苦しいな。戦闘で顔に細かな傷を負って、襟のところも血に染まって戦い続けるんやけど、これがまたビジュアル的にいまひとつ。
♡ そうなのよ。キアヌ・リーブスがひとつもかっこよくないのがすべてをダメにしてる。寝起きみたいな腫れた顔して、身体ももっと絞らんかい!
♤ チャプター3はないと思うけど、あっても観ることはないやろな。
♡ せやから、観たくないって言うたのに・・・。
予告編
スタッフ
監督 | チャド・スタエルスキ |
脚本 | デレク・コルスタッド |
キャスト
キアヌ・リーブス | ジョン・ウィック |
リッカルド・スカマルチョ | サンティーノ・ダントニオ |
ルビー・ローズ | アレス |
ジョン・レグイザモ | オーレリオ |
コモン | カシアン |
ピーター・ストーメア | アブラム |
イアン・マクシェーン | ウィンストン |
ローレンス・フィッシュ | バーンキング |
フランコ・ネロ | ジュリアス |