おすすめ度
キット ♤ 3.5 ★★★☆
アイラ ♡ 3.0 ★★★
『ハリー・ポッター』シリーズの原作者J・K・ローリングが自ら脚本を手がけるスピンオフシリーズ。“ハリポタ”と同じ魔法世界を舞台に、魔法動物学者ニュート・スキャマンダーの冒険を描いた『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の続編第2弾。アメリカ合衆国魔法議会が捕らえた魔法使いグリンデルバルドが移送の途中に脱走し、それを知ったニュートとは恩師のダンブルドアからの特命を受け、グリンデルバルドの行方を追うことに・・・。監督は前作に続きデビッド・イェーツ。主演のエディ・レッドメインはじめ前作のメインキャストが勢揃い。若き日のダンブルドア役にジュード・ロウ。強大な魔法使いグリンデルバルドをジョニー・デップが演じる。
言いたい放題
キット♤ 映画作品としては8作で完結した『ハリー・ポッター』シリーズからスピンオフした『ファンタスティック・ビースト』シリーズの第2作。ニュート役の主演エディ・レッドメインと、ティナとクイニーの姉妹、魔法を使えない一般人(マグル)のジェイコブは前作に続いて登場。この4人が、ハリー・ポッターシリーズでの3人の同級生のように継続していくキャラクターかな。
アイラ♡ ただ前作『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』では、知ってはいけない秘密を知ったジェイコブは魔法使いたちに関する記憶を消されてしまうのやけど、本作ではそれを乗り越えて再びクイニーのもとを訪ねてくる。前作では、記憶を消されてもなおクイニーに魅せられる素敵なラストがあったのに、いきなりのご都合主義ぶりにはちょっとがっかり。
♤ 悪役グリンデルバルド役のジョニー・デップは、前作ではほんの顔見せ程度やったけど、今回はぐっと存在感を増す。さらにダンブルドア役としてジュード・ロウが新たに加わり、俳優陣にも重みが加わった。ダンブルドアはハリー・ポッターシリーズでの校長というのは誰しも知るところだが、グリンデルバルドも『死の秘宝』に登場していたというのは後で知った。
♡ ハリポタシリーズも、後になるほど難解になるし、俳優も入れ替わるし、もはや記憶がごちゃごちゃ。ハリーがいったい誰と何のために戦ってたのかもよくわかってないわ~(汗)
♤ うん、ハリポタシリーズの映画作品は全て観てるけど、原作をあわせ読むほど熱烈なファンってわけでもないので、1~2年毎に1本というペースで作られると細かいストーリーや登場人物は忘れてしまう。ファンタビでさえ、1作目のことはあまりよく覚えてなかったし・・・。
♡ 前作では、ファンタスティックなビーストというタイトルの通り、ニュートのコレクションである様々な不思議な魔法動物たちがとても楽しかったし、気弱そうでとぼけたニュートのキャラともあいまって、ハリポタにはない雰囲気が楽しめたのやけど、今回は今後のグリンデルバルドとの決戦を予感させるちょっとおどろおどろしげな展開。まず間違いなくシリーズ化決定ってことやね。
♤ そうやな。ストーリーは完結しておらず、第3作への繫ぎという感じが強い。シリーズ化するのであればこういう展開は致し方ないと思うけど、次作を観るときには復習が必要になりそう。とはいえ、ハリー・ポッターシリーズで確立した世界観を手間と時間を掛けて映像化した本作は期待どおりの出来栄え。映像に関しては言うことなし。ハリポタが、ホグワーツなど古色蒼然とした場所を舞台にすることが多かったのに対して、本作はロンドンやニューヨークのオフィスビルのような場所が舞台になることが多くて、時代背景が逆転したようにも感じる。スピンアウト作とはいえ、ハリーポッターとは異なる味付けを狙ったものとみえる。
♡ 個人的には、前作のほのぼのしたファンタジー路線が継承されると嬉しいのやけど、ジョニー・デップ演じるグリンデルバルドが血も涙もない悪辣な魔法使いという設定だけに、ハリポタシリーズのようにシリアスな最終決戦へと移っていくような気がしてちょっと残念。
♤ そういえば、アジア圏でのセールスを意識してるのか、アジア由来の“ビースト”がいくつか出てくるよな。中国の龍をイメージさせるものはまだいいとして、日本の河童はかなりお粗末な感じ。欧米から見た日中の市場ってこういうイメージなのかな。
予告編
スタッフ
監督 | デビッド・イェーツ |
原作 | J・K・ローリング |
脚本 | J・K・ローリング |
キャスト
エディ・レッドメイン | ニュート・スキャマンダー |
キャサリン・ウォーターストン | ティナ・ゴールドスタイン |
ダン・フォグラー | ジェイコブ・コワルスキー |
アリソン・スドル | クイニー・ゴールドスタイン |
ジュード・ロウ | アルバス・ダンブルドア |
ジョニー・デップ | ゲラート・グリンデルバルド |
エズラ・ミラー | クリーデンス・ベアボーン |
ゾーイ・クラビッツ | リタ・レストレンジ |
カラム・ターナー | テセウス・スキャマンダー |
クローディア・キム | ナギニ |
ウィリアム・ナディラム | ユスフ・カーマ |
ブロンティス・ホドロフスキー | ニコラス・フラメル |