映画館案内
丸の内ピカデリーが松竹の旗艦劇場なら、東宝の旗艦劇場は同じ有楽町センタービルの阪急側にあるTOHOシネマズ日劇。こちらも3つのスクリーンを擁し、667席のスクリーン2と523席のスクリーン3は丸の内ピカデリーと同じ9階に、946席のスクリーン1は11階にある。3スクリーン合計の2,136席は丸の内ピカデリーの3スクリーン合計1,928席を凌ぐ巨大なキャパシティ。歴史を遡れば前身は1933年興行開始の日本劇場。その後、経営が東宝に移り、1984年の有楽町マリオン竣工の年に現在の場所へと移っている。
チケットカウンターは各階ではなく、1階のエレベーター横にあるのは丸の内ピカデリーと同じ。
9階の反対側にはライバル「丸の内ピカデリー」がある。
ネット予約していけばチケットカウンターに寄らずに劇場フロアへ直行して、TOHOシネマズの自動発券機「vit」から発券できる。しかし9階には端末が2台しか無かった。
スクリーン3のロビーと売店。
スクリーン3を右後方から見たところ。本編上映時にはスクリーンはさらに左右に広がるのでかなり大きく迫力がある。座席はその大きなスクリーンに合わせて横に広く前後に短い配置。最前列はかなりスクリーンに近いので中央だと画面全体が視野に入らないかもしれない。また、丸の内ピカデリーと同様、造りが古くてフロアの傾斜が少ないので前の席に座高の高い人が座るとかなり辛い。また丸の内ピカデリーと違って1フロアなので2階席がないところも見やすさの点で難がある。
今風の勾配を付けた見やすい映画館と比べて古めかしいことに加えて、映画の興行自体が巨大映画館を連日埋めるだけの集客が難しくなったということからなのか、来年(2018年)に予定されている日比谷のシネマコンプレックス開業にて、TOHOシネマズ日劇は閉館となる予定。時代の流れは致し方ないが、少々寂しい気がする。特に、スクリーン1の946席はこれを超えるハコは今後ないかもしれないので、機会があれば閉館までに再訪してみたい。