レビュー

デッドプール2(Deadpool 2)

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おすすめ度

Deadpool 2

キット ♤ 4.0 ★★★★
アイラ ♡ 3.5 ★★★☆

R指定ながら全世界で大ヒットした、マーベルコミックのヒーロー映画『デッドプール』の続編。人体実験で驚異的な治癒能力と不死の肉体を得たかわり、醜い姿に変えられた元傭兵のウェイド・ウイルソン/デッドプール(ライアン・レイノルズ)。最愛の恋人ヴァネッサを取り戻し、平和でお気楽な日々を送っていた彼の前に、未来からやってきたケーブルが現れる。ケーブルは謎の力を持つ少年の命を狙っており、デッドプールは少年を守るべく特殊能力を持つ面々をリクルートし、スペシャルチーム「Xフォース」を結成するが…。ケーブル役にジョシュ・ブローリン。モリーナ・バッカリン、ブリアナ・ヒルデブランド、T・J・ミラーら前作のキャストも登場。『アトミック・ブロンド』のデビッド・リーチ監督。レイノルズは脚本でも参加。

 

言いたい放題

キット♤ マーベルのヒーロー物なのにR指定だった前作に引き続き、またもR指定となった続編。しかもR指定映画で過去最高の売上記録を持っていた『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の記録を1日で更新したという・・・ということはR指定映画は作っても儲からんということやな。

アイラ 他の映画からの引用や下劣なパロティ満載なのは前作と同じ。日本人にはすぐにピンとこないものもあるので、100%楽しむのはちょっと難しいけど、マーベルものが好きな人やアメリカのサブカルオタクにはマニアックな楽しみ方ができるんやろね。

♤ オープニングから笑わせる。いきなり、ローガンことウルヴァリンが串刺しになって死んだフィギュア付きのオルゴールが出てくる。オルゴールの曲がエア・サプライの「All Out of Love」。失った恋人のことを未練がましくうだうだ言うような歌詞で、それをウルヴァリンに捧げていると思えばおかしい。ウルヴァリンはデッドプールと同じく驚異的な治癒力で不死身に近いんやけど、最後は死んでしまうミュータント。死ねないデッドプールが死にたいと思い、行動するっていうことが本作のテーマなのかもしれんな。

♡ オープニング・クレジットも壮大に作られたパロディ。監督や脚本名には意味のない名前が流れて、背景は明らかに007シリーズのパロディ。しかもその中に『フラッシュダンス』のあのポーズまで。

♤ 前作より制作予算が増えたようで、キャストは前作よりグレードアップ。ケーブル役にはジョシュ・ブローリンを起用して、運を操れるドミノ役のザジー・ビーツといい、この2人のキャスティングは成功していると思う。訳あって未来からタイムトラベルしてきたケーブルとは、いうまでもなくターミネーターのパロディ。この2人はたぶんいずれ作られるであろう続編にも出演しそうや。

♡ ドミノはカッコいいし、“ラッキー”を呼び込む超能力で余裕の戦いぶり。きっと次の出番もありそうやね。ラストは美しく終わるといえばそれまでやねんけど、よくある手ながら、あれを使うのはイージーでは?って気がしたわ。でもまぁ物語性をとやかくいうような作品ではないからなぁ。

♤ ネタばれになるけど、ブラッド・ピットとマット・デイモンのカメオ出演は事前に知っておいてもええかも。ブラピの顔が見えるのはほんの一瞬、デイモンはメイクしているので見ても分からないけど。

♡ あまりマーベルもののことは知らないけど、X-MENやアベンジャーズだけでもわかっているとかなり面白い。おバカ感満載ではあるけど、実は敏感に世相を反映しているところもあって、”X-MEN”というネーミングでは性差別になるので表現を変えようとか、ことさらに人種差別を論じながら何の結論も出さずほったらかすとことか、一見過剰反応しながら「どーでもええわ」と一笑に付している感性は好き!

♤ 何度かカナダがこき下ろされるんやけど、主演のライアン・レイノルズはカナダ出身。主題歌を謳っているセリーヌ・ディオンもカナダの人。アメリカ人は何かとカナダを見下すようなことを言うから、それを逆手に取ってるんやろな。あと、もちろんマーベルおなじみのエンド・ロールでのお試し映像もあり!

♡ 『グリーン・ランタン』の脚本をもってニヤつく男(ライアン/レイノルズ)をデッドプールが撃ち殺す、あのシーンがよくわからなかったのやけど・・・。

♤ 『グリーン・ランタン』は、期待されたけど興行成績が全くダメだった映画で、レイノルズも自らのキャリア上の汚点を執拗に笑いのめしてる。ただしこれ、マーベルのライバルであるDCコミックのキャラクター。大コケしすぎて、DCシネマティックユニバースの流れの中でも無視されるほどらしい。

♡ 前作よりもアクションも派手やし、お金はかかってる感じやね。逆にグロ度や下品さは控えめになった気はするけど、マニアを自認する人々にはたまらん作品ってわけね。ローガンのオルゴール、売ってへんかな(笑)

♤ まぁ細かいネタを上げればキリがないマニアックな作品。アメリカ人でないと分からないネタも多いけど、とにかく観ていて楽しい。続編が第1作を超えるのは難しいと言われるけど、本作については充分超えている。この調子だと3作目も期待が持てそうやな❤

 

予告編

スタッフ

監督 デビッド・リーチ
脚本 レット・リース
ポール・ワーニック
ライアン・レイノルズ

キャスト

ライアン・レイノルズ ウェイド・ウィルソン/デッドプール
ジョシュ・ブローリン ケーブル
ザジー・ビーツ ドミノ
モリーナ・バッカリン ヴァネッサ
ジュリアン・デニソン ラッセル/ファイヤーフィスト
レスリー・アガムズ ブラインド・アル
T・J・ミラー ウィーゼル
ブリアナ・ヒルデブランド ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド
カラン・ソーニ ドーピンダー
ジャック・ケシー ブラック・トム
忽那汐里 ユキオ
ステファン・カピチッチ コロッサス
エディ・マーサン 理事長

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