おすすめ度
キット ♤ 3.0 ★★★
アイラ ♡ 3.0 ★★★
長年働いてきた会社が買収され、老後を支えるはずの年金が突然打ち切られることになったかつての同僚3人。失った年金と最低限の生活を取り戻すため銀行強盗を企てる。身体に不調を抱えるウィリー(モーガン・フリーマン)、冷静沈着なジョー(マイケル・ケイン)、気難しいが女性にモテるアル(アラン・アーキン)ら80歳を越えたジーサンズによるまさかの銀行襲撃の首尾やいかに・・・。監督は『WISH I WAS HERE 僕らのいる場所』のザック・ブラフ。『ビバリーヒルズ・コップ』『ミッドナイト・ラン』などのマーティン・ブレスト監督のデビュー作『お達者コメディ シルバー・ギャング』(1979)のリメイク。脚本は『ヴィンセントが教えてくれたこと』のセオドア・メルフィが手がけた。
言いたい放題
アイラ♡ ネット予約のできない劇場での公開やったので、窓口でチケットを買うことになるのは仕方ないとして、『ジーサンズ2枚』って言わなあかんの、結構な恥辱プレイを強いられてしまったわ・・・(*_*;
キット♤ 配給サイドの悪のりやな(笑) けどキャストはかなりすごいで。主演のモーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、アラン・アーキンの爺さん3人に加えて、アン=マーグレット、クリストファー・ロイド、マット・ディロン・・・とキャリアのある俳優を揃えてる。
♡ 大ベテラン集めた肩のこらないコメディというのはよくある線で、彼らはシリアスはもちろんのこと、軽喜劇も難なくこなしはるから気楽に楽しませてもらえばいいという作品。
♤ 製作側にすれば、このストーリーでこの配役を充てればそこそこの観客動員はできるという読みもしやすい。要るのはギャラだけや。展開上のアラはあるけど、それをどうこうするような話でもないし、話の流れにも特に抵抗はない。銀行強盗の現場に居合わせたアジア人の女の子がモーガン・フリーマンを目撃していたにも関わらず、面通しで「知らない」と言うところなど、観客の心の掴みどころもベタながら押さえてあるし。
♡ まぁ、予定調和そのものの安心感ってことやわね。
♤ けど、主役3人をオスカー俳優として宣伝している割に、3人の持ち味を引き出すような演出になってないのはもの足りん気も。3人とも「これくらいやったら軽く流せる」と遊び感覚で出演して、無難に演じたようにも見える。軽く作った代償として、彼らなら出せたであろう深みを失ってしまった感じがするのはちょっともったいない。
♡ そうやね、せっかく企業年金問題みたいなところをベースに敷いたのやから、もう少しシリアス風味を付けるとか、軽くサスペンス仕立てにしてみてもよかったように思うわね。けどまぁ、アラン・アーキンがちょっと元気すぎるのを除けば、3人の実年齢を踏まえた老いの見せ方もいいし、共演陣に『Tommy トミー』『愛の狩人』のアン=マーグレット御年76歳や、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドクことクリストファー・ロイド、刑事に『クラッシュ』のマット・ディロンなど、面白い顔ぶれを配してくれたのは嬉しい。お気楽に~♪
予告編
スタッフ
監督 | ザック・ブラフ |
オリジナル脚本 | マーティン・ブレスト |
脚本 | セオドア・メルフィ |
キャスト
モーガン・フリーマン | ウィリー・デイビス |
マイケル・ケイン | ジョー・ハーディング |
アラン・アーキン | アルバート・ガードナー |
アン=マーグレット | アニー・サントーリ |
ピーター・セラフィノウィッツ | マーフィー |
ジョン・オーティス | ヘスース |
ジョーイ・キング | ブルックリン・ハーディング |
クリストファー・ロイド | ミルトン・カップチャク |
キーナン・トンプソン | キース・ショーンフェルド |