ステーヴン・キングの長編小説「It」は1990年にテレビドラマが製作されている。これはDVDで販売されていたと思うが、評価は芳しくなかった。
これとは別に、映画化が進められていて既に撮影は完了している模様。そして、3月29日に予告編が公開された。
原作はキングがよく使う架空の町「デリー」を舞台にした物語。前半はピエロの形をした邪悪な存在と対決する少年グループの話で、後半は彼らが大人になって再び事件が起こる話だったと思う。ただ、この予告編を見ると出てくるのは少年たちばかりなので、原作を大胆に脚色してあるのかもしれない。
ステーヴン・キングが自ら脚本を手掛けたり、監督をした映画はヒットしないというジンクスみたいなものがあるが、この映画は監督は、アンドレ・ムシェッティ、脚本はゲーリー・ドーバーマンと二人とも無名ではあるが、キング以外の人なので期待できる。アメリカでの公開予定は2007年9月。
この映画でもう一つ話題になっているのは、予告編の公開後の閲覧数。3月29日に公開された後1週間でのアクセス数が1億9千7百万に達して世界記録を樹立したと「Deadline Hollywood」が報じている。
同記事によると、このアクセス数は「The Fate of the Furious(邦題:ワイルド・スピード ICE BREAK)」、「Beauty and the Beast(美女と野獣)」を上回っているとのこと。日本時間の4月1日時点での上記YouTubeの閲覧数は、16,678,166 回で公称値の1割にも満たないのでおやっと思ったが。記事によると外国語版を含めて一気に30バージョンの予告編を公開したというので納得。ただ、この中に日本語版が無いのは残念。
順調に行けば年内日本公開もあり得るので楽しみに待ちたい。