レビュー

猫が教えてくれたこと(Kedi)

投稿日:2018年1月30日 更新日:

おすすめ度

Kediキット ♤ 2.5 ★★☆
アイラ ♡ 3.0 ★★★

トルコの古都イスタンブールに暮らす猫たちと、彼らを愛してやまない人々との昔ながらの関係を綴ったドキュメンタリー。人間から棲み家や食べ物を与えられながら、気ままに暮らす大勢の野良猫たち。低い目線のカメラを通して、長年受け継がれてきた暖かいつながりをとらえていく。アメリカでは単館公開から始まりやがて130館にまで拡大。外国語ドキュメンタリーとしては異例のヒット作品となった。

 

言いたい放題

アイラ♡ 『岩合光昭の世界ネコ歩き』イスタンブール版という感じかしらね。猫好きなら何時間でも観ていられるけど、興味のない人には・・・。

キット♤ 岩合さんばりの低アングルカメラを使って、ほぼ猫の視線でイスタンブールの街の風景を垣間みることができる。商店主や港で働く人など、地元の人たちが自分の愛する猫について思い入れを込めて語る。猫の映画でありながら、猫を語る人々の映画でもあるな。

♡ イスタンブールは野良猫が多いらしいのやけど、知る限り、イスラム圏の人たちってとてもよく猫を可愛がってはるよね。本作でも、猫好きの人たちは飼い猫でなくても限りなくよく世話をしていて、しかも誰もが猫との関係に一家言を持ってる。野良猫を排除しない、ゆったりと構えた豊かで鷹揚な人々の精神には、どこか感じる部分があったわね。

♤ たまたま最近イスタンブールを訪れる機会があったので、街の景色や人々を興味深く観ることできた。猫たちもごく自然に街のなかに溶け込んでる。ただ、猫好きかトルコ好きでないと退屈するかもな。

♡ 欲を言えば、もっとイスタンブールの街を観たかったかな。でも猫たちがみな個性的で、それぞれが人との関係性のなかでしたたかに生きている様子はなかなかおもしろかったわ。

♤ ただ、この日本語タイトルはいただけないな。原題はトルコ語の「猫」で、猫は特に何も教えてくれない。

 

予告編

スタッフ

監督 ジェイダ・トルン

 

キャスト

本人 イスタンブールの街の人々

 

レクタングル336

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